建築へ込める想い

東京都清瀬市で代々、果樹園を営まれ、今も果樹農家でご活躍されているセキ園芸さん。

これまで、果物や手作りジャムの販売を行いながら、春と秋の年2回は敷地内で「サニーサイドマルシェ」を開催されていました。これからはマルシェの開催だけでなく、作家さん達集い、発信できる場所をつくりたい。それが、清瀬市の魅力の一つになったらいいな。

そんな、オーナー•関様の思いが込められてシェアキッチン「サニーサイドラボ」が誕生しました。

大きなイチョウの木の下で

建築場所は、2本の大きなイチョウの木の下。

11月にはイチョウが紅葉して空が黄色に染まり、落葉したイチョウの葉で地面一面が黄色に染まる、とても素敵な場所でした。

道ゆく人が足を止め、街のシンボルとなるようなお店になるようデザインしました。大きなイチョウの木の下に、9坪の小さな小屋が一つ。お店の窓から見えるイチョウの景色と、建物の内と外の繋がりを大切にしました。

建物内部は自然素材を採用した仕上げ材に、キッチンや客席どこにいてもイチョウの木が見渡せる窓。小さな建物ですが大きな木製窓を採用しました。木製窓が額縁となり、その窓から見える風景が1つの切り取った絵のようになり、訪れた方々の記憶に残るようにとの思いを込めました。

9坪の小さな空間でも、外と内を開口部で繋ぐことで大きな空間となり、訪れて下さった方がホッと一息できる場となりました。

Sunny Side Lab

シェアキッチン•サニーサイドラボは、飲食店よるテイクアウト販売やハンドメード作品の展示販売が行われています。ぜひ、足を運んでみてください。