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2026年5月9日

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山口

土のある暮らし

トコみど お庭の環境改善WS【水編】

トコみど  お庭の環境改善WS【水編】
雨を地中へ還す「雨落ちづくり」ワークショップ

コンセプトハウス「トコみど」にて、中央園芸さんを講師にお迎えし、「土と水と風を整える 〜お庭の環境改善ワークショップ〜」第2回を開催しました。

今回のテーマは、屋根からの雨水を地中へやさしく浸透させる「雨落ちづくり」です。




雨水を「流す」から、「還す」へ。

一般的な住宅では、屋根に降った雨は雨どいを通り、浸透桝へ流されます。しかし近年は、豪雨の増加や経年による泥詰まりなどによって、本来の機能が十分に発揮されていないケースも少なくありません。

トコみどの浸透枡を見てみると、泥詰りによって雨水は浸透しきらず、溜まったままになっていました。


雨水浸透桝が浸透できていない。大地の再生が必要。

そこで今回取り組んだのが、雨水を一か所に集めて排水するのではなく、ゆっくりと地中へ還していく「雨落ち」の仕組みです。

雨水をろ過しながら分散して浸透させることで、雨水が地中で循環する仕組みをつくることができます。



「雨落ち」とは、雨水のエネルギーを受け止める仕組み

雨落ちは、屋根から落ちる雨水を単に処理する設備ではなく、雨のエネルギーを受け止め、地中へ分散浸透させるための小さな水循環装置です。



①溝を掘る→②焼木杭を打つ→③石や瓦を入れる→④藁・落ち葉・炭を入れる→⑤玉砂利などで仕上げる、構成でつくりました。



石や瓦の隙間が水と空気の通り道となり、藁や落ち葉などの有機物は、土中環境を育てる役割を果たします。

藁や落ち葉などの有機物は、微生物の住処となり、時間をかけて土へ還っていきます。炭は通気性や保水性を助け、土壌環境を安定させる役割を持っています。

雨落ちは、単なる排水設備ではなく、水・空気・微生物が循環する土中環境を育てる仕組みです。



空堀が担う「地表の水脈」

今回は雨落ちとあわせて、敷地内に3か所の「雨池」もつくりました。



雨池とは、水を常に溜める水路ではなく、雨が降ったときだけ一時的に水を受け止め、ゆっくり流しながら地中へ浸透させる浅い穴のことです。

雨落ちから流れた水を雨池へつなげることで、屋根の雨水を「排水」ではなく、敷地全体の循環へ変えていく仕組みを体感することができました。


大地の再生、空堀づくり。雨水が循環する庭づくり


第1回【土】編でつくった水脈と、今回つくった雨落ちを、雨池につなげることで、屋根からの雨水を一点に集めて排水するのではなく、庭全体へゆるやかに分散浸透させることで、

  • 微生物環境の回復

  • 夏場の乾燥緩和

  • 庭全体の温熱環境の改善

につながっていきます。



地中に水と空気が循環し始めると、土は少しずつ柔らかくなり、植物や生き物が育ちやすい環境へ変化していき、その外部環境は家にとっても、とても良い影響を与えてくれます。


また、健全な土壌環境は庭だけでなく、そこに建つ家の住環境にも良い影響を与えてくれます。

地中に水分と空気が適切に循環することで、敷地内の湿気が滞りにくくなり、夏場の蒸れや熱だまりが緩和されます。

さらに、樹木が深く根を張り、庭全体の環境が安定していくことで、風や光、水がやわらかく巡る、心地よい外部環境が育まれていきます。

家だけを整えるのではなく、土・水・風の循環から住まいを考えること。それが、長く心地よく暮らせる住環境につながっていくのだと、ワークショップを通して感じました。




次回は、6月6日(土)【風】編を開催予定です。

最終回のみの参加も大歓迎です。庭の環境を自然の力で整える方法にご興味のある方は、ぜひご参加ください。




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