つむぐ家
住まいづくりをするとき、土地のことや費用•温熱のこと•デザイン、考えることはたくさんあります。その中でも、つい忘れがちなのが建物には完成したら見えなくなってしまう部分があるということ。
それは、これからの暮らしの豊かさ、住まいへの愛着、建物や人の寿命にも大きく関わっています。
つむぐ家は、住宅が立ち並ぶ密集地の中の一角。
間口に対し奥行のある敷地です。明るく、お日様の日が差す南側には建物が建ち、日射取得は少し難しい。
しかし、東西方向に向かって抜けがあることを活かし、風の通りやその先に見える景色、東西からの日の光を中心まで取り入れることを意識した計画としました。
また、住まい手さんは週末にキャンプに行くなど、アウトドア好きなご家族。お気に入りの車は手前に駐車するようにする為、建物を東側に寄せた配置としました。
ご近所さんの周辺環境を上手く自分の暮らしへ取り込み、限られた土地の中に無理やり庭をつくるのではなく、窓から見える景色はご近所さんの景色を共有させてもらいます。
基礎も構造もシンプル
木造ドミノ住宅の基礎はとてもシンプルで、内部の基礎の立ち上がりは2つだけ。そして外周部の立上りには基礎断熱を施します。
室内は柱が2本のみで構成され、必要な耐力は全て外周面で保ち、中はがらんどうの空間にすることが可能です。
そのため、暮らしや住まい手さんに合わせて空間をカスタマイズすることができ、三世代にわたり長く愛され続ける住まいとすることができます。
未来のために
つむぐ家の壁断熱は、外断熱ネオマフォーム100㎜のみ。新築時はHEAT20•G2レベル|断熱等級6の住まいですが、将来、柱の間に充填断熱セルロースファイバー(古紙をリサイクルした木質繊維断熱材)を吹き込むことで、HEAT20•G3レベル|断熱等級7の断熱性能に引き上げることが可能になります。
この他にも、紀州の山で育てられた桧の柱のこと、テクノストラクチャー構造のこと、見どころがたくさんあります。ぜひこの機会に、住まいの構造を見学してみませんか?
皆様のご来場、お待ちしております。