
LEED
【LEEDとは?】ヴォンエルフ・平松社長に聞く
ナリワイテラス のきの根では、11棟の住まいからなる街づくりの中で、国際的な環境認証制度「LEED(リード)認証」の取得を目指しています。
今回、認証取得に向けてご協力いただいている株式会社ヴォンエルフの平松社長を訪ね、LEED認証とはどのような制度なのか、そして、これからの街づくりにどのような興味を持つのか、お話を伺いました。
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》アメリカ生まれの「LEED認証」とは?
L:Leadership(リーダーシップ)
E:Energy(エネルギー)
E:environmental(環境)
D:Design(デザイン)
LEEDとは、上記の頭文字からとられた名称です。
この4つの観点から、建物や街の持続可能性を評価する国際的な認証制度です。アメリカで生まれ、現在では世界各国で活用されています。
これまでの建築分野では、建物一棟ごとの性能を評価することが中心でした。一方、LEEDは建物だけでなく、周辺の環境や地域全体を一つの単位として評価する仕組みもあります。
平松社長は、街というスケールで環境性能を評価することについて、世界的にもそうしたニーズが高まってきたと話します。
住まいの断熱性や省エネルギー性能だけでなく、敷地の緑、水の循環、周辺環境との関係まで含めて考える。建物単体では見えにくい、街全体の持続可能性を捉えることができます。

》雨水を流すだけでなく、土地に還す。
のきの根の造園・外構計画では、雨庭や土の中の環境づくりなど、敷地に降った雨をできるだけその場で受け止め、地面に浸透させる「雨庭」取り組みを進めています。
平松社長のお話の中でも、特に印象に残ったのが「水の循環」の重要性です。

これまでの街づくりでは、道路や駐車場をアスファルトやコンクリートで覆い、屋根に降 った雨もできるだけ早く排水設備へ流す方法が一般的でした。こうした人工的な排水設備を中心とした仕組みは「グレーインフラ」と呼ばれます。
一方、雨水を敷地内に浸透させ、自然の力を活かして水を循環させる考え方が「グリーンインフラ」です。
LEED認証でも、雨水をどれだけ敷地内で受け止め、浸透・再利用できるかは重要な評価項目の一つです。
雨をただ排水するのではなく、土に還し、植物を育て、地域の環境を整えていく。のきの根が取り組む雨庭は、見た目の美しさだけでなく、街の水循環を支える大切な基盤でもあります。
》環境性能は、住まいの価値と暮らしの豊かさにつながる
インタビューでは、住まいや街の資産価値についてもお話を伺いました。
平松社長は、断熱性や気密性といった住宅の基本性能はもちろん、エネルギーや水の使用量を抑えられること、そして建物の品質を長く維持できることが、将来にわたる価値につながると話します。
また、環境性能は省エネルギーや資源の削減だけにとどまりません。
平松社長ご自身の住まいでは、高い断熱・気密性能によって室内の温度差が少なく、夏も冬も快適に過ごせているそうです。特に「よく眠れる」という実感のこもった言葉が印象的でした。
環境に配慮した住まいは、我慢を重ねる暮らしではなく、心地よく、健やかに暮らすためのものでもあります。
》世界の環境をみてきた人が選んだ、これからの暮らし。

静岡県湖西市にある、平松社長が実践されていたのは、自然と寄り添うような暮らしでした。
太陽熱を利用するOMクワトロソーラーを取り入れた高性能な住まい。
生ごみを土に戻して畑の肥料にしたり、鶏を飼って卵を得たりと、日々の暮らしの中で資源を循環されていました。
それは、単に環境負荷を減らすためだけではなく、自分たちの暮らしを少しずつ自分たちの手でつくっていく楽しさにもつながっているように感じました。
平松社長は、LEED認証を取得することだけで終わらせず、その先に生まれる暮らしの豊かさや、人とのつながりにも期待を寄せられていました。
私たちがのきの根で目指しているのも、まさにそうした街の姿です。
土を残し、緑を植え、雨水がめぐる環境を整える。そして、住む人それぞれの暮らしや小さな商いが街の中に息づいていく。
LEED認証への挑戦は、私たちにとって世界の環境基準を学びながら、地域に根ざした街づくりを見つめ直す機会でもあります。
認証を取得することをゴールにするのではなく、その先にある心地よい暮らしと、長く大切にされ、資産価値化する街を目指して。
のきの根の挑戦は、これからも続いていきます。
◆LEEDを動画で知る
●撮影協力|株式会社ヴォンエルフ
●平松社長ご自宅OMソーラーの家|設計・施工:有限会社 エフ・ベース

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