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防災と暮らし

土地探しで大切なこと

朝夕は肌寒く、ようやく秋らしい気候になりました。

2024年もあと2カ月で終わろうとしています。今年は元旦から能登地方に大きな地震災害が発生し、多くの方が日常の暮らしを奪われ、さらに先日記録的な豪雨で被災に床上浸水や土砂くずれなど、度重なる苦難に襲われています。


いつ起こるか分からない自然災害。

住まいは、耐震や断熱など性能の高い住まいを造る事も、もちろん大切ですが、その土地の特徴を知っておく事はそれと同じくらい大切です。


■ 土地の成り立ち
■ 周辺との高低差
■ 切土、盛土の有無

地震だけでなく、豪雨による床上浸水の可能性や避難の有無。防災グッズの準備や接地場所などにも影響します。

これからご紹介する国土地理院地図サイトで土地の特徴を知る事ができます。今、暮らしている住まいについて、またこれから土地を探す方もぜひお試しください。



土地の成り立ち

国土地理院地図をクリックして、下記赤枠の順に進みます。



増木工務店の事務所の所在地【埼玉県新座市】で検索します。



新座市周辺の土地は「オレンジ/水色/黄緑」で構成されておりオレンジ色が大半を占めています。

それぞれの場所でクリックすると土地の特徴が表記されます。

オレンジは台地・段丘を示しており武蔵野台地といわれる地盤の固い地域を示します。もう少し広範囲で地図を見ると一目瞭然ですがここまで広範囲で地盤が安定している地域は極めて少なく、新座市周辺は災害の少ない地域だという事がわかります。

未だに不動産の資産価値は駅からの距離や都心へのアクセスで判断されていますが、暮らし方や価値観は変化するため、いずれ土地の成り立ちを根拠に不動産価値が付けられる時代が来るかもしれません。

更に拡大すると詳細な地形を確認する事ができます。

事務所(赤印)はオレンジ色台地・段丘に位置している事が分かります。




土地の高低差

画面右上コマンドから断面図を選択します。



地図上の北から南へ、また西から東へ断面ラインを指示します。



赤枠内がライン上の断面図です。断面左側が北。右側が南の高低差を示しています。駅(北側)方向へ歩いているだけでは感じませんが、地盤が下がっていることが分かります。



こちらの赤枠は東西方向の断面図です。急激に地盤がさがっている箇所がいくつかあります。

これは、ゲリラ豪雨などの際にどこに水が流れやすいか、浸水の可能性や避難する場所の検討に加え建築時のレベル設定や基礎高さなどを計画する際に有効です。




切土盛土の有無について

TOPの土地の成り立ち・土地利用から→地形分類(人口地形)を選択



地図上の水色が切土 ピンク色が盛土された可能性の高い地域です(全てが反映されている訳ではありませんのでご注意ください。)盛土や切土の地域は地盤が揺れやすい等、災害のリスクが高いと言われています。


そういった場所に住まいがある場合は、いち早く情報を確認し、避難する場所の確認や避難グッズを玄関先に置いておくなど事前確認が大切です。

その他、住まいだけでなく旅先など携帯でも現在の位置情報からこれらの内容を確認する事も出来るのも安心ですね。



その他の参考サイト

重ねるハザードマップ

過去の土地状況を知る今昔マップ

地盤の揺れやすさを知る


など、上記サイトで情報を確認することができます。

ぜひ一度、今の住まいの土地の成り立ちについて確認してみてください。


記事|
Kyouko Takagi

2024年10月16日

記事|
Kyouko Takagi

土地探しで大切なこと

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