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2026年7月7日

街づくりレポート

ケヤキファミリア 土地の記憶を受け継ぐ

ケヤキファミリア  土地の記憶を受け継ぐ

新座市に完成した賃貸戸建住宅「ケヤキファミリア」。

2026年6月に竣工を迎えました。


完成見学会の際に、今回集結したプロジェクトメンバーそれぞれは話をまとめました。

ケヤキファミリア完成までのストーリーをぜひ、ご覧ください。



【動画前編】

100年後の子ども達に、この風景を残したい。

オーナーの想い


ケヤキファミリアオーナーの想い
オーナーの並木さん

一度この場所を離れてみて、気が付きました。

木々がつくる木陰、季節ごとに表情を変える庭、鳥の声が聞こえる暮らし。都会ではなかなか味わえない心地よさが、ここにはありました。



一方で、時代とともに少しずつ変わっていく景色も目にしてきました。

土地が細かく分けられ、住宅が建ち並び、昔からの面影が少しずつ失われていく。親世代だけが住み続ける地域では、人のつながりも以前ほど感じられなくなってきました。


そんな風景を見ながら、ふと考えたのです。

「この景色や暮らしを、100年後の子どもたちへ残すことはできないだろうか。」

その想いだけはありましたが、当時は何をすればいいのか分かりませんでした。


ケヤキファミリア高性能賃貸戸建て新座市

転機となったのは、家族が所有する賃貸アパートの建て替えを考え始めたことでした。

建築家の友人との出会いをきっかけに、土中環境を大切にする造園屋さん「みどり縁」、今回の総合企画を担当した「チームネット」、新座市で環境と向き合う「増木工務店」のみなさんと繋がり、このプロジェクトが動き始めました。

振り返ると、本当に多くのご縁に支えられてきたと感じています。



風景は、人が育てる。

総合企画:チームネットの甲斐さんが語る


チームネット 甲斐さん
チームネット 甲斐さん

このプロジェクトは、単に賃貸住宅を建てる計画ではありませんでした。

始まりは「この豊かな環境を次の世代へどう受け継いでいくか」というオーナーの想いから。

敷地には、長い年月をかけて育まれてきた大きな欅や庭木、季節の草花があります。こうした環境は、一度失われると簡単には取り戻せません。


では、どうすれば未来へ受け継ぐことができるのでしょうか。

私たちが大切にしたのは、「人が関わり続ける仕組み」をつくることでした。

生物学者・福岡伸一さんは、「動的平衡」という言葉で生命を表現しています。私たちの身体は、細胞が絶えず入れ替わりながらも、同じ自分として存在し続けています。


街や風景も同じではないでしょうか。


建物や住む人は少しずつ変わっていく。それでも、その場所に愛着を持ち、庭を手入れし、季節を楽しみ、人と人がゆるやかにつながっていれば、その風景は生き続けます。

変わらないことではなく、変わりながら受け継がれていくこと。

それこそが、私たちが考える「風景を未来へつなぐ」ということです。



さらに、心地よい風景には人を惹きつける力があります。

大きな木陰に自然と人が集まるように、居心地のよい環境は、人との出会いや会話を生み出します。


快適な住まいは、高性能な建物だけでは完成せず、外の緑や木陰、風が抜ける庭、季節を感じられる風景があってこそ、本当の心地よさが生まれます。

ここで暮らす時間や、人とのつながり、育まれていく風景。

そんな暮らしの意味に共感してくださる方が、この場所を選んでくださいました。

風景は、誰か一人が守るものではありません。

そこに暮らす人、一人ひとりが少しずつ関わることで、次の世代へ受け継がれていくものです。





【動画後編】

土地を読み、環境を活かし、制約を価値に変える。

設計施工:新座市の工務店・増木工務店代表の齋藤が語る


ケヤキファミリアの設計施工を担当した、増木工務店の齋藤
増木工務店 齋藤

この土地は、建築基準法や開発条件など、さまざまな制約がある場所でした。

だからこそ私たちは、既存の道路や敷地の形をできるだけ活かしながら、新しい住まいを実現する方法を検討しました。

土地の個性を読み解き、環境を壊さずに暮らしをつくる。そのプロセスも、この街づくりの大切な価値です。



建物は、外周部で耐震性と断熱性を確保する設計を採用しています。

耐震等級3と高い断熱性能を備えながら、将来の暮らしの変化にも対応しやすい、長く住み継げる住まいを目指しました。


壁には「モイス」、断熱材には高性能な「ネオマフォーム」を採用し、快適性と耐久性を高めています。

完成すると見えなくなる部分だからこそ、素材選びには妥協しません。


構造や窓を工場で組み立てる大型パネル工法を採用することで、高い施工精度と品質を実現。

現場での施工期間も短縮され、建物を早い段階で雨風から守ることができます。

建物づくりには、完成してからでは見えない工夫が数多くあります。





雨を「流す」のではなく、「土に還す」という考え方。

造園:みどり縁 濱田さんが語る


ケヤキファミリアの造園を担当した、みどり縁の濱田さん
みどり縁 濱田さん

近年、豪雨による浸水や河川の氾濫が全国各地で起きています。その背景には、雨が地面に浸透せず、一気に川へ流れ込んでしまう環境があります。

増木工務店では、庭や敷地の中で雨水を受け止め、ゆっくりと土へ浸透させる庭づくりに取り組んでいます。

石や土、植物の根が雨水を地下へ導き、地下水を育みながら、周辺の環境を少しずつ改善していく。この小さな積み重ねが、川や海の環境を守ることにもつながります。

さらに、木々が健やかに育つことで建物を強い日差しや風から守り、住まいの快適性も高まります。

一つの庭が、住まいだけでなく地域の環境まで育てていく。


動画では、土中環境の仕組みや、なぜ庭づくりが街の環境改善につながるのかを、分かりやすく解説しています。



続きはYouTubeでご覧ください









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